この記事を読むと、
- 「子どもの幸せは腸が7割」の概要
- 腸内環境の作用や整え方
がわかります。
- 子どもが幸せになれるようなことをしたい
- 腸内環境が健康にどう良いのか知りたい
という方にオススメです♪
赤ちゃんだけじゃなくて、自分の腸内環境にも使える!
第二の脳と言われる腸を元気にしよう♪
赤ちゃんがなんでも舐めるのはなぜ?
赤ちゃんから3歳くらいまでの子どもは、手やおもちゃなど何でも舐めてしまいます。
それは、菌を体に沢山取り込もうとしているからなんです。
菌と聞くと風邪を引いたりして悪いイメージをすることが多いですが、
人間に命を脅かす菌と人間と共生する菌がいます。
人間と共生する菌は、200種類以上いて、数は100兆個以上だと言われています。
菌たちは腸内に住んでいて、腸内細菌と呼ばれています。
人間は菌に住処を提供して、菌は人間の特になるようなことをしてくれているのです。
腸の機能ってなに?
腸の機能は下のようにたくさんあります。
- 病原体を排除する
- 食物繊維を消化
- ビタミンB・Kを合成する
- ホルモンや酵素の合成をする
- 幸せ物質(ドーパミン、セロトニン)を合成する
- 免疫力の70%を担っている
腸内細菌は、この腸の中で食物繊維をエサとして生きています。
食物繊維を分解する過程で、ビタミンを作ったり、腸を動かす助けをしたり、腸の粘膜を作る物質を作ったります。
実は、腸が体を守っている
腸には人間の体を守る免疫細胞の7割が集結してます。
皮膚が体の外側を守っているように、口と外で繋がっている腸も体を守っているんです。
腸内細菌たちは、腸管の粘膜の分泌を促して、更に腸内細菌たち自身が腸の壁を厚く覆って外敵が体の中へ入るのを阻止しています。
腸内細菌たちが守りを固めて、免疫細胞が外敵を倒すという連携プレーをしているんです。
最近になって、腸内細菌には免疫細胞の暴走を防いでくれる役割もあることがわかってきました。
免疫細胞は暴走して攻撃しなくてよい相手を攻撃することがあります。
それを止めてくれるブレーキ役の「Tレグ」という免疫細胞は、なんと腸内細菌が作り出していることがわかったんです。
腸は第二の脳
腸には脳の次に神経細胞が多くあります。
1億個もの神経細胞たちが腸内に網のように広がっていて、独自の神経ネットワークを築き上げています。
なぜかというと、腸は消化・吸収・排泄という人間の命を維持することに直結した働きをしているからです。
体内で何かあった時に、脳からの指令を待っていたら遅い、というわけですね。
そして腸は独自のネットワークだけでなく、脳と連携もしています。
- ストレスを感じるとお腹が痛くなる
- 腸に病原菌が入って炎症が起きると不安感が増す
これらは、脳から腸へ、腸から脳へ情報が送られているから起きています。
この「腸から脳に送られる情報」に腸内細菌が関係していることも明らかになりつつあるそうです。
そして幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や快楽ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」を合成するのに関わっています。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を材料に作られますが、どれだけトリプトファンを摂取しても、腸内細菌のバランスが悪いとセロトニンを上手に作れないんです。
腸内環境を良くすることで、気持ちが安定したり、やる気を持つことができるんですね。
生まれてから3年間が大事!
そんな大事な腸内細菌は、1歳半まででどんな菌が住み着くかがほとんど決まってしまいます。
3歳くらいまでは菌を獲得する活動は続くので、食事や周囲の人、ペットや外出先でさまざまな菌を取り込むことができます。
一番大事なのは、多種多様な菌を取り込むことです。
丈夫な体を作るためには、たくさんの種類の菌が取り込まれている方が、たくさんのアクシデントに対応できるという訳です。
アレルギーの原因として衛生仮説というものがあります。
周りを消毒・除菌してきれいにしすぎたから、身体に必要な菌が取り込めずに成長し、アレルギー反応を起こしてしまうという仮説です。
子どもをアレルギー体質にしないためにも、たくさんの菌を取り込めるようにしてあげることは大事なんですね。
たくさんの人や動物に触れて、様々な環境に身を置くことで、多種多様な菌を取り込むことができます。
3歳以降は菌を増やす生活を
3歳を過ぎると、新しい菌が入ってきても既に住み着いている菌に追い出されてしまいます。
なので3歳を過ぎている子どもや大人は菌を増やすことが大事です。
水溶性食物繊維やオリゴ糖といった腸内細菌のエサになるものを摂ると腸内細菌は増えやすいです。
それだけではなく、菌が喜ぶような生活をすると、更に腸内環境は良くなります。
- 3食きちんと食べる
- よく噛んで食べる
- 甘いものを食べ過ぎない
- 消毒や殺菌剤を使いすぎない
- 自然の中で遊ぶ(土と触れ合う)
- いろいろな人と触れ合う
- ゆっくり呼吸する
- お日様の光を浴びる
- 運動をする
- ときどき大笑いをする
子どもと一緒にやることで、大人も腸内細菌を増やしていくことができます(*^^*)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本の中では、更に具体的に
- 新生児~1歳
- 1歳~2歳
- 3歳以降
に分けて、それぞれの時期で「どうやって菌と付き合い、腸内環境を整えていくか」という方法が書かれています。
ぜひ、一度手に取って読んでみてくださいね♪
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