今ある学校の当たり前は、
誰のためのものですか?
Contents
教育観をアップデートし続けたい
めがね旦那さんは、育休中に始めたTwitterで自分の教育観を発信したところ、
数か月で2万人を超えるフォロワーがついた「教育のインフルエンサー」とも言える方です。
この本では、
「教育で当たり前に行われていることは、なぜやっているのか?」
を問い続けためがね旦那さんが、
自分のクラスで実践している「子どもたちが生き生きと学校生活を送るための指導」を書いたものです。
めがね旦那さんのクラスで実践していることは、
- 宿題以外は置き勉していい
- 授業開始の「礼」はしない
- 授業中に水分補給していい
などなど、私たちが学校に通っていた時には考えられないことが沢山あります。
でもこれらのことって
「何でやるべき(してはいけない)と決まっているか」
を先生たちも答えられないことがほとんどで、「ずっとそうしてきたから」という慣習で行っていることが多いそうです。
そんな慣習だらけの教育の世界を
世の中が変わり続けているように教育もアップデートしていきたい!
というめがね旦那さんの思いが詰まった本です(*^^*)
社会人の普通が学校では禁止事項
私がこの本を見つけたのは、
Twitterで「〇〇さんがいいねをしました」からめがね旦那さんの出版予告している投稿を見つけたからです。
単純に教育に興味があるので、「どんな授業してるのか、面白そう!」と思ってAmazonをポチりました(笑)
実際、かなり面白かったです(^^♪
社会人になったら普通のことなのに、学校では禁止されていることや当然やるべきことと思われていることの多いこと(笑)
その中から、私が「確かにおかしいかも」と思った2つを紹介します。
授業中の水分補給は悪なのか
めがね旦那さん曰く、
水分補給が許可制であることがおかしい。
生徒も教師も自由に水分補給できる方が授業にも集中できるはず。
とのこと。
確かに。
会社ではみんな勝手にお茶やらコーヒーやら飲んでる。
会議でさえ、お茶が用意されたりする。
「水分補給の自由」
という生きるために必要なことでさえ、学校では「許可が必要」というのは不思議なルールだなぁって思います( 一一)
人によって態度を変えるなという理不尽
これは自分も少し苦しめられた考え方です。
「どの人にも同じように接しましょう」
という考え方は一見聞こえがいいようですが、同じように接しては自分を守ることができなくなってしまいます。
先生も優しい人もいれば、厳しい人も自分勝手な人もいます。
子どもは勝手にそれを見分けて、
先生に甘えたり、尊敬したり、嫌ったりしながら、人との関わり方を学んでいるんだろうなーって思うんですよね。
先生だって色々な人が居ていい!
だけど、今の教育という現場自体が「先生とはこうあるべき」という考えを先生に押し付けているのかなと思います。
そう思うとこの理不尽さは
「私らは先生としてどの子どもにも同じよう接しなきゃいけないのに、何で子どもは先生によって態度を変えるんだ!」
という、先生たちの心の叫びなのかもしれないですね(-_-;)
真面目で苦しんでいる人に読んでほしい
学校指導の本なので、
教師を目指している方々には今の教育現場で起きていることと実社会の違いを知るために読んでほしいなーと思います。
でも、それ以上に読んでほしい人が
「子どものころから真面目で苦しい思いをした人」です。
先生たちが生徒を「監視」し、「秩序を保つ」ためだけに作られたルールを
一生懸命守って、大人になってもそのルールからはみ出すのが怖い人がいます。
ちなみに、過去の私です(笑)
学校を真面目に生きると、以下の弊害があると私は思っています。
- 柔軟にものを考えられない
- 自分の思いを自由に発言できない
- 目上の人の望む言葉を探してしまう
今の日本の学校教育が、子ども一人ひとりを捉えることが難しいのはわかります。
でも、子どもに「大人には忖度すべし」「余計なことは考えるな」と教えておいて、
「今の若者は・・・」と語るのは、おかしい話なんじゃないかなと思っちゃいます(笑)
なので、子どもの頃の「~しなければならない」に縛られている人は、ぜひ読んでほしい。
「めがね旦那さんみたいな先生に担当してほしかった」
ってきっと思います(*^^*)
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