【あらすじ・感想】伊坂幸太郎さん『ゴールデンスランバー』2008年本屋大賞受賞!

2008年に本屋大賞を受賞した『ゴールデンスランバー』の読みどころを紹介します!

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『ゴールデンスランバー』の概要

作品名ゴールデンスランバー
作者名伊坂幸太郎
出版社新潮社
発売日2007年11月30日
初出典書下ろし
文学賞など
(受賞やノミネート)
2008年本屋大賞受賞
第21回山本周五郎賞受賞
『このミステリーがすごい!』2009年版1位
『ゴールデンスランバー』より引用

『ゴールデンスランバー』のあらすじ

首相が仙台で凱旋パレード中に爆弾に巻き込まれて死亡する。

その犯人は、運送会社の配達員をしている青柳雅春(あおやぎまさはる)だと報道される。
全く身に覚えのない出来事に混乱しつつも、青柳を逮捕しようとする警察から逃げて逃げて逃げまくる。

青柳は最後まで逃げることができるのか。
そして首相を殺害した犯人は誰なのか。

『ゴールデンスランバー』の読みどころ※ネタバレあり

『ゴールデンスランバー』の読みどころを2つ紹介します!
ネタバレを含む可能性があるので、伏線やネタバレを踏みたくない方はご遠慮くださいませm(_ _)m

1.どこまでも逃げ続ける青柳の執念ともいえる行動力

首相殺害事件が発生してから、警察に追われるようになった青柳は、友人の言葉を信じてどこまでも逃げ続けます。

青柳が住んでいる仙台市では、セキュリティポッドという360度カメラが各所に設置してあり音声も動画も警察が確認し放題。

更に、携帯電話の発信・受信や会話の内容まで聞かれてしまう優れものです。

そんな状況の中、青柳はどうやって逃げていくのか。
何度もピンチを迎える展開にハラハラします!

2.覚えきれない伏線、回収されない伏線

物語は、二人の女性が定食屋でランチをしているところから始まります。

定食屋テレビで首相のパレードを見ていたら、突然爆発事件が発生。
次の章では、病院でテレビを見ながら事件の行方を眺めている患者たち。
ここで青柳雅春が犯人として挙がってきます。

その間に様々な伏線が散りばめられているんです!

伏線が覚えられず、真相がわかる四章で振り回されるのもよし。
バッチリ推理しながら読むのもよし。

どちらにしても四章の真相編は、ドキドキワクワクしながら楽しめます♪

感想※ネタバレあり

終始内容に振り回されてました(-_-;)

この物語の主人公は誰だ~?と思いながら読み進め、四章までたどり着いた時には伏線という網が蜘蛛の巣のように張られていました。

そんな伏線は見事に覚えられず、回収どころか何が回収されてるのかもわからぬまま読んでいました(^_^;)

それで十分に楽しめるくらい、面白いです!
さすが本屋大賞受賞作品です!

逃げて、逃げて逃げまくる青柳に終始ハラハラドキドキしながら読みました。

個人的には、森の声さんは生きていてほしかった。
これだけカラクリがあるんだから、「もしや生きているのでは?」と最後まで期待していたのですが・・・

残念ながら、家族と青柳のために命を捧げられたんですね。

次から次へと迫りくる恐怖を超えた後の第五章の着地感が素敵です。
今まで頭が緊張しっぱなしだったのを見事にほどいてくれます。

そして長い長い伏線の回収。
「ここで、こう来るのか~!」と一々感動しながら読みました。

全体的にはそこまでして逃げるんか、という思いと、現実的に青柳は今後どうやって生きていくんだろう?という疑問が浮かんでますが。

青柳の生き方を現実的に考えてみるのも面白そうです(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
『ゴールデンスランバー』の魅力が伝わっていたら嬉しいです。

最後まで振り回されっぱなしの長編ミステリー、ぜひ手に取って楽しんでくださいね♪

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