脚本家でもある宇山佳佑さんが、アメリカの音楽ユニット「ザ・チェインスモーカーズ」とコラボ!
日本プロモーションの一環として作成されたTikTok動画を原案とした小説です。
Contents
『いつか君が運命の人 THE CHAINSTORIES』の概要
作品名 | いつか君が運命の人 THE CHAINSTORYS |
作者名 | 宇山佳佑 |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2023年3月30日 |
初出典 | 「小説すばる」2022年11月号~2023年2月号 「チェイン・ストーリーズ ひとつなぎの恋の物語」より改題 |
文学賞など (受賞&ノミネート) |
『いつか君が運命の人 THE CHAINSTORIES』のあらすじ
高校二年生の安藤花那(あんどうかや)は、市村征一と交際しています。
誕生日デートで指輪をプレゼントしてもらって、幸せな学校生活を送る二人。
しかし、あることをきっかけに二人は離れ離れになってしまいます。
残された指輪に、花那はある願いを込めていました。
これは、願いを込めた花那と、後にその指輪を見つけた5人の物語。
運命の人がわかった時、または相手が運命の人ではなかった時、彼らはどんな選択をしていくのか…
『いつか君が運命の人 THE CHAINSTORIES』の読みどころ
『いつか君が運命の人 THE CHAINSTORIES』の読みどころを紹介します!
極力話の展開が見えにくいように記述していますが、伏線やネタバレを踏みたくない方はご遠慮くださいませm(__)m
1.運命の赤い糸が見えたら
この物語に登場する「運命の赤い糸が見える指輪」は、指にはめると人の指から赤い糸がどこかへ繋がっているのが見えます。
初めて見えた時、それぞれの主人公は全員驚くのですが、どう行動に移すかどうかは全員違っています。
交際相手が運命の人ではなかった者
糸をたどって運命の人を見つけた者
運命の糸とは関係なく好きな人に向き合った者
それぞれの心の動きが丁寧に書かれていて、どの物語も恋の喜びや切なさをリアルに伝えてくれます(*^^*)
2.花那の一途な願い
初めの指輪の持ち主の花那は、指輪にある願いを込めます。
その願いが指輪に宿り物語の主人公たちの手に渡っていきます。
花那はどんな願いを込めたのか。
彼女の込めた願いは無事に叶えられるのか。
始めと終わりがつながった時、花那の一途な願いに心を打たれます。
感想
切なくて優しい物語でした。
花那の想いが一途過ぎて、本当に切ない。
自分の願いが叶わなくても誰かの幸せを願えるというのは、難しいからこそ尊くて美しいんだなーと思います。
個人的には#5の「わたしが求めているもの」が好きです。
ピアニストの女性の話なんですが、母親が教えてくれたピアノが大好きなのに当の母親が彼女を認めてくれない。
しかも、母親は病気で彼女のことをどんどん忘れていく。
そこに「運命の人なんです」と一人の青年が現れて、物語は進んでいきます。
愛情の中でも親子の愛は複雑でつながりが強いと再確認させられました。
本を読み終わったら、身近な人に「大好きだよ」って言いたくなる。
切ないけど優しい気持ちにさせてくれる、そんな物語でした(*^^*)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
『いつか君が運命の人』の魅力が伝わっていたら嬉しいです(*^^*)
決まっている運命をどう感じてどんな結果にしていくのか。
主人公それぞれの出した答えを、ぜひ手に取って読んでみてくださいね♪
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