【感想】中嶋博行さん『検察特捜レディライオン』

第40回江戸川乱歩賞を受賞した『検察捜査』の最新刊!
シングルマザーになった岩崎紀美子が再び活躍します!

スポンサーリンク

『検察特捜レディライオン』の概要

作品名検察特捜レディライオン
作者名中嶋博行
出版社講談社
発売日2023年4月3日
初出典書下ろし
文学賞など
『検察特捜レディライオン』より引用

『検察特捜レディライオン』のあらすじ

横浜・本牧埠頭でハロウィンの夜に麻薬取締部(マトリ)を含む十一人が銃で斬殺される事件が起きた。

東京地検特捜部でイースト・シップライン社の外為法違反疑惑に関する資料を開いていた岩崎は、ハロウィンの事件で現場付近に残されていたのが「たつみ丸」という船であると聞き、イースト社との関係を調べ始める。

事件の手がかりを掴むたびに大きな組織の思惑がよぎる。
古巣の神奈川県警や新人時代の恩師の手を借りながら事件を真相に迫る岩崎。

しかし、ヤクザの反感を買ってしまい娘の美沙が狙われてしまう。

岩崎は娘を守り抜けるのか。
そして事件の真相は・・・

『検察特捜レディライオン』の読みどころ

『検察特捜レディライオン』の読みどころを紹介します!
ネタバレ要素を含みますので、伏線やネタバレを知りたくない方はご遠慮くださいませm(__)m

1.何重にも重ねられた真実のヴェール

読めば読むほど話が大きくなっていきますΣ(・□・;)

始めは覚せい剤と外為法違反の話だったのに、自衛隊がからみ、公安調査庁がからみ、どんどんと話は複雑になっていきます

その中でそれぞれの組織同士の軋轢も重なり、岩崎は上司からの嫌がらせも受けながら、何とかツテを使って捜査を続けていきます。

真実がわかるまで手が止まりません(笑)

2.どこまでも突き進む岩崎の姿勢

検察という超縦社会のお堅い組織にも関わらず、全く気にせず真相へ向けて突き進んでいく岩崎にドキドキ・ハラハラ

子どもを狙われても捜査の手を緩めないその姿勢には頭が上がりません。

ただただ真実を追い求めたいという気持ちでどこまでも走り続けます。
次々と現れる関係者を追っていく岩崎に「どこまで行けば止まるんだー?」と言いたくなります(笑)

しかし、話が進んで伏線の糸が繋がっていくにつれて、ページをめくる手が止まらなくなります。
最後の最後まで、黒幕が誰なのか見逃せません♪

感想

気が付いたら真相が気になって気になって、一気に読んでしまいました!

普段から警察物を読みなれていない私には、始めの設定が聞いたことない単語ばかりで苦戦したのですが…

岩崎がどんどん真相に迫っていく姿はカッコよかったです(*^^*)

いやでも、美沙ちゃんを思うと、もうその辺で止まってー!と言いたくなる場面も多々ありました。
彼女は様々な方面からにらまれることなんてお構いなしなので、真相を突き止めるためなら割と何でもやっちゃうし、止まることなんてできないですけど(笑)
そのせいで、ヤクザは美沙ちゃんの誘拐計画を立てることになるんですよね…

個人的には、浜龍会の親父さんが素敵でした。
自分の受けた傷を他人には追わせたくないと思える優しいおじさまです(*^^*)

感想とは離れますが。
この作品はシリーズになっていて、一作目は1994年に江戸川乱歩賞を受賞した『検察捜査』という本です。
二作目は2013年の『新検察捜査』で、今回は三作目です。

この作品で初めてであったので、過去の岩崎を読みたくなってしまいました。
どんな無茶をやらかしていたのか、読むのが楽しみです♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?
『検察特捜レディライオン』の魅力が伝わっていれば嬉しいです(*^^*)

息をつく間もないくらいの緊張が続くリーガルサスペンスを、ぜひ手に取って体感してみてくださいね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です