この記事を読むと、
- 「1%の努力」の概要
- 道を外れるための考え方
がわかります。
- 「頑張ればなんとかなる」と思うのに、今を生きるのが辛い人
- 働かないで生きる方法を知りたい方
にオススメです。
Contents
1%の努力とは何か
「1%の努力」とは、最小の努力で最大限の成果を得ようと考えるひろゆきの言葉です。
エジソンの名言に「99%の努力と1%のひらめき」というこのがあります。
世間では、努力すれば道は開ける、という意味で広まっているけれど、本当は「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」という意味です。
がむしゃらに努力だけすれば、みんなが思うように生きられるわけではありません。
東大に入学する学生の親の6割は年収が950万円以上だし、学業の成績や顔などの容姿も親からの遺伝で決まってしまいます。
人間以外の動物や菌に生きている意味がないように、人間にも生きている意味はない。
じゃあ死ぬまでにできるだけ楽しく暮らした方がいい、というのがひろゆきさんの考えです。
1%のひらめきをする天才でもなく、99%の努力をする凡人でもない。
「最小の努力をして、最大限の成果を得られる考え方」
その考え方の元となる考え方が、この本には書かれています。
要約
キレイゴト抜きに、自分の頭で考えられるように。
その考え方を7つの章に分けて、ひろゆきの実話と共に判断軸を伝えています。
1.団地の働かない大人たち
自分はどんな前提条件で生きているのか、まずはそれを知るところから始めます。
ひろゆきさんが育ったのは、東京の赤羽という町です。
東京といっても団地が多くあり、働かないで生きている大人が沢山いて、働いていないことは恥でもなんでもなかったそうです。
団地に住んでる人たちは、いかにして働かずに生活するか、今のある権利を持ち続けられるかを考えて生きていて、守るべき世間体がとても低い。
自分はどうなったらヤバイと思うのか、それを考えておくべきです。
「大学受験に失敗したらヤバイ」のか、「仕事がなくなったらヤバイ」のか、「借金が返せなくなったらヤバイ」のか。
自分の中での「ヤバイ=最底辺」を考えておきましょう。
それが自分の中の前提条件です。
守るべき世間体が高いと、守るもので手がふさがってしまいます。
それではチャンスは掴み取れません。
ヒマは全力で作った方がいいです。
2.壺に何を入れるか
自分の中の優先順位を決めることが大事です。
優先順位の大事さを伝えるための有名な話に、大きなつぼの話があります。
大きなつぼに、まずは岩を入れていきます。
いっぱいになったらもう岩は入りません。
砂利は岩より小さいので岩の隙間に入り込めます。
そうやって、砂、水と順番に入れていきます。
ここで一番大事なのは、岩は初めに入れなければ絶対につぼには入らないということです。
先に砂利や砂を入れてしまえば、岩が入るスペースはなくなってしまいます。
この岩が、自分にとって一番大事なものです。
一番大事なものを決めたら、それを周囲に明言します。
そうすることで、より一層大事にできます。
大事なものが決まったら、捨てるものを決めましょう。
捨てるものは「それが修復可能かどうか」で決めます。
ひろゆきさんはタバコを吸っていますが、タバコは禁煙して10年以上経てば、肺は元通りになると知ってから、元に戻す(修復可能)とわかり禁煙をしないことにしたそうです。
そして、何が必要で、何が必要でないかを知るために色んな経験をしましょう。
ひろゆきさんは、学生時代に9つのバイトをしました。
そこからわかったことは、ひろゆきさんは忙しく動いている仕事の方が好きだということです。
それは色んな業種の仕事をしたからわかったことです。
自分にとってストレスであることを見つけるためにも、自分のキャパ(許容量)を知っておくことは大切です。
3.なくなったら困るもの
好きなことに理由はいりません。
ただし、他人に聞かれた時に何か答えられるように適当な返答を考えておきましょう。
今の時代は、好きなことを仕事にするのはいいことだと思われています。
しかしひろゆきさんは、「できることを仕事にする」ことを勧めています。
それは「好き」という感情が混ざるとセンスのが関わってするので、趣味にするのはいいけれど、安定収入を得るのは難しいそうです。
世の中のことは「やりたいけど、できない」と「できるけど、やりたくない」の二つにわけられていると言います。
だから、「できること」から始めて、「やりたいこと」に近づいていくのがいいです。
そしてもうひとつ、「必要なもの」と「必要でないもの」があります。
これは更に「社会にとって」と「自分にとって」という基準が存在します。
仕事を選ぶときに「自分にとって必要なもの」選ぶ場合、業界を選ぶのではなく「体験」に着目しましょう。
「ゲームを作りたい」→「何も考えずに没頭できる仕組みを生み出したい」
という風に自分がどんな体験をしたいか考えることで、他の業種でも渡り歩けます。
「なくなったら困る体験は何か」
これが仕事をする上で考えるべきことです。
4.どこにいるかが重要
ひろゆきさんは、「場所があれば、人は動き始める」と言い、何事も場所が大事だと考えています。
子どもであれば、広場とボールがあれば勝手にサッカーが始まるように。
そして場所というのは「ポジション」のことで、ひろゆきさんは「上流から下流までを知っている第三者的なポジションが有利」だと言っています。
第三者的なポジションをとるのに必要なのは「現場のリアル」と「経営者の理論」と「コミュニケーションコスト」です。
中でも「コミュニケーションコスト」を支払うことで疲弊してしまう人が多いそうです。
コミュニケーションコストとは、「言ってはいけないことを言うスキル」とひろゆきさんは言っています。
世の中、誰も本音を言いません。
だからこそ、無責任な同意や賞賛をしないで、真実を言い、一緒に解決策を考えてくれる人が重宝されます。
もう一つ大事なのは、「謝れば関係は修復できる」とひろゆきは信じています。
「本音で言う。そして、ちゃんと謝る」
書いてしまえなこんな単純なスキルなんです。
5.最後にトクをする人
社会でお金になるかどうかで、人は評価を変えてしまいます。
「天才」と呼ばれるか、「変人」と呼ばれるかは、成果物が社会でどれだけ受け入れられたかで決まります。
本人は努力したと思っていなくても、たまたま成果物が社会に受け入れられただけで、
それが努力だと見えてしまいます。
本書の中で引用しているイチローさんも「努力を努力を思った時点で、好きでやってるやつには勝てないよ」と言っています。
だから色んなことに手を出してみて、後は「たまたまを待て」とひろゆきさんは言います。
そして、自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行った方が、絶対に上手くいきます。
6.明日できることは今日するな
ひろゆきさんの座右の銘が「明日できることは今日するな」だそうです。
しかし、これができるかどうかはその人のタイプによります。
仕事をする人は3つのタイプに分かれます。
- 0から1を生み出す人
- 1を10にする人
- 10を維持しながら、11、12…にしていく人
①の人は、自分のアイデアを愛し、まわりを巻き込みながら没頭できる人。
そうやってできあがったものを②の人が改善して大きくしていきます。
最後に成長がとまった後、それを維持するのが③の人です。
世の中では①の人が礼賛されすぎているとひろゆきさんは言います。
③の維持する人は絶妙なバランス感覚で周りを調整しているので、ひろゆきさんはひそかに応援しているそうです。
このように自分のことがわかると、自分に甘い人生を設定できるそうです。
サボる才能はあるのか?モラルは残っているのか?
それによって、働かないアリになるのがいいかがわかります。
7.働かないアリであれ
働かないアリに必要な要素は2つです。
- ダラダラすることに罪悪感がない
- 興味があることに没頭できる
この2つの要素のカギとなるのが、調べるということです。
多くの人が知らないというだけで損をしています。
自分が知らないことは徹底的に調べて自分の納得できるとこをを探してみましょう。
そして、聞き分けが良くなってもいけません。
「肉屋を応援する豚」という言葉があります。
これは家畜の豚が殺される相手である肉屋の経営を心配するというジョークです。
サービス残業をしているのに、会社の業績が悪いからと声を上げないと、いつか豚のように会社に痛い目にあわされるかもしれません。
最後にどんな失敗も全て笑いのタネになるということを知っておきましょう。
どんな不運が起きても「こんなことがあったんだ」と話せると思うだけで、人生が楽しくなります。
感想
ひろゆきさんらしい、ダラダラとした喋り口調の本でとても読みやすかったです。
要約もダラダラに引っ張られちゃいましたが…
自分が努力と思わなくても、他人より成果が出せることを探す
世の中の誰も言わないけど、成功している人は周りに分かりやすい成果が努力と思わなくてもできることを見つけた人たちなんだと思います。
自分にそれが見つかるかはわからないけど、
サボる方法もたくさん書いてあるので、それを読むだけでも「正直に生きるのが一番」と思っていた私には生きるのが楽になる気がしました(*^^*)
生きているのが辛いと思う方は、一度手に取ってみてくださいね♪
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