死んでいいのは誰だ!夕木春央さん「方舟」

犯人などの記載はありませんが、結末の方向性がわかってしまう危険性があります。

ネタバレを避けたい方はご遠慮くださいませ。

スポンサーリンク

誰かを犠牲にしなきゃ生き残れない!

夕木春央さん著のトロッコ問題と殺人が融合したミステリー小説です。

トロッコ問題とは、「誰かを助けるために、他の誰かを犠牲にしても許されるのか?」という倫理的な問題です。

犯人は誰か、誰を犠牲にすべきか。

究極の選択を迫られる、最後まで気が抜けない作品です。

あらすじ

舞台は、長野の山奥。

主人公、柊一は大学の友人5人と従妹の7人で、友人の裕哉の叔父が所有する別荘へ遊びにきていた。

裕哉が「近くに面白そうな地下建設があるから見に行こう」と誘い、

全員で向かうが道に迷い、別荘へ帰ることもできずにいる内に目当ての地下建設へたどり着く。

辺りが暗くなったため、過激派組織にでも使われていたかのような寂れた物騒な地下建設で一夜を明かすことになった。

そこへ、きのこ狩りへ来ていたという親子3人が迷い込んでくる。

一夜を明かすだけと思って気楽に過ごしていたが、夜間に地震が起き、地下建設の中に閉じ込められてしまう。

しかも、建物へは少しずつ水が流れ込んでおり、何もしなければ1週間ほどで溺死してしまうという状況。

助かる方法はあるが、それには誰か一人を犠牲にしなければならない。

そんな中、殺人が起こった。

誰かが犠牲にならなければならないのなら、それは犯人だ。

そう全員が考え、タイムリミット付きの犯人探しが始まる。

夕木春央さんとはどんな方?

2019年に講談社の公募文学新人賞である「メフィスト賞」を受賞した小説家です。

これを書いている2022年現在、あまり情報がなくどんな方なのかはよくわかりません。

「方舟」は3作目の小説となります。

私も「方舟」で初めて知ったので、他の作品は読んだことがありませんが、

インターネット上では有名ミステリー作家さんが絶賛するほど、素晴らしいミステリーを書かれているようです。

読んだ後のこの気持ちは、読まなきゃ味わえない

ここから先は、ネタバレに関連する要素を含みます!

あらすじ以上の内容を知りたくない方はご遠慮くさだいませ。

マジで、読まなきゃ味わえない。

本当に、心がえぐられます((+_+))

夜中に読んではいけません。

寝られなくなる危険性があります。

実はこの本Twitterでめちゃめちゃ流れてきたんです(笑)

「この結末は喋れない・・・でも面白い!」という内容が…

最初は抗っていたのですが、やっぱり好奇心には勝てませんでした(笑)

読んだ結果、

この結末は読めなかった!

最後に何かが起こることは何となく予想していましたが、このどんでん返しは予測できない。

読んだ後に絶望しか残りません。

感想にすらなっていない気がしますが・・・

それくらい、自分の感性で確かめてほしい一冊です。

まとめ

夕木春央さんのトロッコ問題と殺人が融合したミステリー

ぜひ、手に取ってこの絶望を味わってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です