この記事には、
- 「悲観する力」の概要
- 悲観とは何か
- リスクに対応するための考え方
が書かれています。
- 悲観する力を身に着けたい
- 森博嗣さんの考え方を知りたい
という方におすすめです。
悲観と楽観を理詰めで解説!
「すべてがFになる」で有名な森博嗣さんの新書です。
普段は理系の超お堅い難しい推理を展開してくれる森博嗣さんが、「悲観」と「楽観」について論理的に解説してくれています。
大雑把には下記のような内容です。
- 現代は楽観しすぎ
- 悲観は物事を冷静に観察すること
- 「やれることは全部やった」と言える自信をみにつけよう
森さんの言う「悲観」は、嘆き悲しむことではなく、「物事は予測や予定通りには運ばないと考える」ことです。
悲観してイレギュラーに備えることができるから自信がつくのだ、と森さんは書いています。
なぜ楽観する人が多くなったのか?
物事を悲観する能力は、昔の方は常識的に持っていたと森さんは言います。
それは、社会全体が貧しく、いつまで生きられるかかわらない恐怖があったから、とのこと。
今は経済的な不況が続いていますが、平和が長く続いていて「死ぬかもしれない」という予測を常に立てる必要はない状態です。
なので「何とかなる」と楽観していられる、という訳です。
悲観するから、自信がつく
悲観というのは「物事は予定通りにいかない」と考えることです。
それは時間や性能に余白を作る、ということです。
例えば、
- 電車が遅れるかもしれないから、早めに家を出る
- 用事を忘れないようにタイマーをかけておく
このような対処です。
昔読んだ漫画の話ですが、バレリーナは本番でスピンする回数の2倍は回れるように練習するそうです。
それは、本番では確実にスピンを成功させるためです。
どんな不調が起きても成功するように、2倍も回れるように練習するそうです。
このように考えることが、悲観するということだと、森さんは書いているんですね。
そうすると、万が一成功しなくても、
「ここまで準備したんだから、できることは全部やった」
という自信に繋がると書いています。
これは「何とかなるでしょ」という楽観的な考えでは得られない、ということですね。
「失敗するかも」は気のせい?
この本を読んで思ったことは、
「失敗する可能性を考えることは、悪いことじゃなかった」
ということです。
私は、割と楽観的な母に育てられたので、
昔から「そんなに気にしなくて大丈夫」と言われて育ちました。
当然、気にしないようにしても気になり、不安も消えないので上手くいかず・・・
自信が積みあがることはあまりなく大人になりました。
悲観するということは、
悪い結果に怯えることではなく、その結果を受け入れるということです。
それがわかってから、
最悪な事態になる可能性が低くなるように、色々な手段を考えることができるようになりました!
時には「何とかなる」の楽観も必要ですが、悲観的に考えて対処していくことで、
成功する確率は確実に上がると実感できました(*^^*)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「悲観する力」の魅力が伝わっていたら嬉しいです。
記事の内容をまとめると
- 悲観する力を身に着けたい方
- 森博嗣さんの考え方を知りたい方
- 悲観とは、物事は予測通りに進まないと考えること
- 現代は平和なので悲観する人が少なくなった
- 悲観する力を身に着ければ、自分に自信がつく
今をしっかり見据えて、未来の成功確率が上がりますように♪